
【理由はなくてもイタリアが好き♡】
ご訪問ありがとうございます、イタリア旅ライターのEtsukoです。
ここでは、ちょっと珍しい、穴場なイタリア観光スポットをご紹介しています。
旅のご参考になりましたら嬉しいです。
*記事内の文章と写真の転用を禁じます。
ルネサンス先駆けの町フェッラーラ

Ferrara
北イタリア、エミリア・ロマーニャ州のフェッラーラは、
エステ家を中心に宮廷文化で栄えた中世都市。
都市概念に基づいた「理想都市」のため、エステ家のエルコレ1世が拡張した街並みは、
ルネッサンス都市として世界遺産に登録されました。
レンガ色の街並みはゆっくりと歩きながら散策がおすすめです。
フェッラーラと言えば、
チェーザレ・ボルジアの妹、ルクレッツィアが嫁いだ町としても知られています。
(1592年フェッラーラ公アルフォンソ1世と結婚)
町の中心に君臨するエステンセ城は必見。
その他にもエステ家が残したゆかりの城が、今も町の中心部に在り続けています。
エステンセ城からも徒歩圏内のパラッツィーナ・マルフィサ・デステへ訪れました。
マルフィサ・デステが暮らした館

Palazzina Malfisa d’Este
エステンセ城から、ジョヴェッカ大通り(Corso Giovecca)を直進すること約1キロ。
通り沿いにマルフィサ・デステ(Marfisa d’Este)が暮らしたその館が見えてきます。

Palazzina d’Este
写真:Sala di Banchetti 祝宴の間
館の名前にも記されているマルフィサについて、少しですがわかる範囲で綴っていきます。
マルフィサは、
フェッラーラ公アルフォンソ1世とルクレッツィアの次男、フランチェスコの娘として1554年に誕生。
彼女は、生涯で二度の結婚を経験します。

Palazzina d’Este
最初の結婚は、1578年 アルフォンシーノ・デステ(Alfonsino d’Este)と。
しかし、わずか4ヶ月でアルフォンシーノが亡くなり未亡人に。

Palazzina d’Este
その後、彼女は
アルデラーノ・サイボマラスピナ(Alderano Cybo-Malaspina)と1580年に再婚します。
アルデラーノとの結婚生活は20年続き、8人の子供をもうけました。

Palazzina Marfisa d’Este
写真:Sala grande(大広間)
この館はマルフィサの父、フランチェスコが1559年に建てられたエステ家の邸宅です。
フランチェスコが亡くなった1578年以後は、マルフィサに継承されました。

Palazzina Marfisa d’Este
写真:Sala di Fetonte パエトンの間
マルフィサは1608年に生涯を閉じるまで、この館に住んでいたのでした。
エステ家と言えば、晩餐会を頻繁に催し、料理で外交をしていたと言われています。
当時の宮廷料理人メッシスブーゴが腕を振るい、
現在の食事の流れであるアンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェの流れを作ったとされています。
エステ家の邸宅であるこの館の大広間でも、
そのような晩餐会は何度か繰り広げられていたのでしょうか。
資料が無いので詳細は謎ですが、
今は静かなこの館の最盛期はどのような日々であったのか。

Palazzina Marfisa d’Este
マルフィサはどんな女性だったのでしょうか。
一説によると非常に美しい女性として、フェッラーラで知られていたそうです。

Palazzina Marfisa d’Este
写真:Studiolo 小さな書斎
マルフィサが亡くなった後の館は、
夫側のサイボマラスピナ家に1861年まで継承され、同年に町の所有となりました。
その後、館は荒廃し修復に年月を費やし、
1910年に館内は復元され、1938年に博物館として開館されました。

Palazzina Marfisa d’Este
写真:Studiolo 小さな書斎
当時の家具、フレスコ画、絵画、建物の外には庭園があります。
建物見学は、ご参考まで45分ー1時間あれば見終えることができるでしょう。

天井を見ると
フェッラーラは、小規模の博物館が点在しています。
エステンセ城、ディアマンテ美術館をはじめ、他の博物館にもぜひ立ち寄られてください。

Palazzina Marfisa d’Este
Palazzina Malfisa d’Esteの基本情報
住所:Corso Giovecca,170, 44121, Ferrara
電話:+39-0532-2449494
開館時間:9:30-13:00 / 15:00-18:00
休館:月曜日
入館料:大人一人、4ユーロ *最新情報はHPでご確認下さい。
HP:http://www.comune.fe.it/marfisa
最寄り駅:トレニタリア「フェッラーラ」駅 車移動にて約10分弱
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