
【理由はなくてもイタリアが好き♡】
ご訪問ありがとうございます、イタリア旅ライターのEtsukoです。
ここでは、ちょっと珍しい、穴場なイタリア観光スポットをご紹介しています。
旅のご参考になりましたら嬉しいです。
*記事内の文章と写真の転用を禁じます。
温泉へ訪れたら、サトゥルニアの町へ行ってみよう!
天然の露天風呂「サトウルニア温泉」は有名ですが、町もあるのはご存じでしょうか?
温泉地からは徒歩で約40分、車で約7分ほど。
時間にゆとりがあれば温泉の前後に立ち寄られてみてはいかがでしょう。
町の歴史は古く、エトルリア時代の遺跡やローマ時代の城壁も残っています。
(エトルリアは、古代ローマ時代よりも前の時代)
B&Bから徒歩でいってみたけれど、本当に町に着く?

B&B 8380
ムリーノの滝「サトゥルニア温泉」へ入るべく、B&B 8380 Pian Del Molinoに宿泊していた時のこと。
B&Bの受付スタッフより、サトゥルニアの町が近くにあり徒歩30分程で行けるという。
ブドウ畑を通り、山道で丘の上のサトゥルニアへ行くことに。
もちろん、舗装された車道もあるのですが、たまには歩いて散策もいいでしょう。

サトゥルニア散策
B&Bを出て見えてきた最初の風景は、ブドウ畑。
これは「垣根仕立て」というブドウの仕立て方かな?
道の両端は畑が延々と、どこまでも続いている。

サトゥルニアの町への看板
看板を発見。
SATURNIAと書いているので、この道が合っているのだと安心。
しかし…。

サトゥルニアの町へ向かって
舗装されていない道を歩くのは何年ぶりでしょう。
最初は広かったこの道幅が…。

サトゥルニアの町へ向かって
先を行くと、どんどん先細りしていき。
ついには、もはや人間の歩く道ではない?
草は生え放題、石ころが見える細い道は、この道で本当に合ってる?
もはや動物たちの歩く獣道のようになり。
これで、町へ着くの?!

サトゥルニアの町へ向かって
古代ローマ時代に造られた「ポルタ・ロマーナ」

ポルタ・ロマーナ
草は生え放題、もはや人の歩く道ではない。
山の中で迷子?!?!と思ったところで、見えたのが古めかしい石造りの門!
これが、サトゥルニアの町の入り口ポルタ・ロマーナ(Porta Romana)でした。
この門が見えた時の安堵感といったら…。
身の安心、安全を感じた瞬間でもありました。
かつては4つの門があったという町の門は、
現存しているのは、唯一このポルタ・ロマーナだけ。
門が造られたのは紀元前2世紀のローマ時代と言われています。
サトゥルニアの名は、ローマの神「サトゥルヌス」から

サトゥルニアの町中へ
サトゥルニアの名前は、ローマの神「サトウルヌス」に由来していると言われています。
また、サトウルニア温泉の起源のような伝説があります。
このローマの神サトウルヌスは、
人間が争いを止めず、絶え間なく戦い争い続けていることにうんざりして、
落雷を落とし、魔法の泉をつくりました。
人々をなだめるようにその泉には温かい硫黄水が入れられたのでした。

町の広場
サトゥルニアの町は、
温泉客が多いシーズンは、町にも同様に観光客が訪れているとのこと。
獣道をくぐり抜けた先のポルタ・ロマーナからは、一気に視界が広がり
開放感ある広場が町の中心に位置しています。
小さな町にはホテル、レストラン、バール、スーパー、お土産屋があるので、
町をのんびり歩きながら散策がおすすめです。
町に残るエトルリア時代の石碑

エトルリア時代の遺跡
歴史をさかのぼると、サトゥルニアの町はエトルリア人の入植があったとされています。
町を散策中に、エトルリア時代のその遺跡を見ることができるでしょう。

エトルリア時代の遺跡
エトルリア人の次に、サトゥルニアの町はローマ人が治めるようになり、
中世にはいくつもの権力者達が入れ替わり、サトゥルニアを治めたのでした。
所有は、オルヴィエタン、オルシーニ家、シエナと、その時々の権力者へ。

遺跡と共に
今では、サトゥルニアはトスカーナでもよく知られる温泉地の一つとなりました。
足を延ばして、町まで散策されてみませんか。

町中散策
町の端には、朽ちかけた城壁が。
かつて町を取り囲んでいた城壁の一部が、朽ちかけた状態で残っています。
城壁が利用されていた時代、毎日門の開閉が行われ、いわゆる「門限」の時間になると
門が閉じられ、門限までに町の中に入ることが出来なかった人は、
翌朝門が開くまで入ることが出来なかったと言います。
暗闇の中、ただただ朝が来るのを絶えて待たねばならず、
今のように灯りなどなく、真っ暗闇の中を
野生の動物(狼、野犬)、時には山賊からも身も守らなければならなかったわけで、
命がけであったとか。
朽ち果てた城壁を見て、門の開閉にまつわる話を思い出したのでした。

城壁
ジェラート休憩は必須

ジェラートで休憩
散策中は休憩もしっかりとりましょう。
もちろんジェラートで!
イタリアはどんな小さな町にもバール&ジェラートがあるので、
バール巡り、ジェラート巡りの旅も楽しみの一つ。
どこのジェラテリアに行っても
「ピスタチオだけをオーダーしている。」というマニアなジェラート巡りをされている方もいました。
一つの味だけにこだわって食べ歩きするというのも面白いですよね。

ジェラートは欠かせない

町の人も休憩
【Bar Colonnesi の基本情報】
住所:Piazza V.Veneto,1 58014 Manciano GR, Italy
電話:+39-0564-601001
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