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理由はなくてもイタリアが好き♡ブログです。
北イタリア ベネト州の街 パドヴァ。
海運王国 ヴェネツィアからも近く、自由都市として栄えた街。
”大学者の町”としても知られています。
街中を歩いて散策すると、
かつての自由都市としての繁栄を伺わせる建物に出合います。
旅先の街では、時間の許す限り名所、美術館、博物館、教会へ
いつも足を運びます。
ここには、世界遺産として登録されている、
マイナスイオンたっぷりの緑溢れる『ある場所』があります。

Padova
ヴェネツィアの保護を受けつつ、
イタリア国内で2番目に古いとされるパドヴァ大学が1222年9月設立され
自然科学、医学でヨーロッパ随一の名声を得ていきました。
そのパドヴァ大学の研究目的として造られたのが
今回ご紹介する 『Orto Botanico 』 オルト ボタニコ
1997年に世界遺産に登録された植物園です。
聞くところによると
世界中から収集された植物が植えられているとか。。。
その成り立ちを見てみると。
【世界最古の植物園 Orto Botanico】
世界遺産に登録された植物園は、植物学者フェデリコ・ボナフェーデが構想し、建築家のアンドレア・モロニが設計した。
1545年5月29日にヴェネツィア共和国議会により設立が許可された。ジュスティーナ修道院の一部を植物園することで同年7月7日に開園した。
これは研究目的の大学付属施設の植物園としては世界で最も古いと言われている。 敷地の面積は2.19ha。植物園内には創設当時の設計による庭園が残る。
庭園は円形を基調とし、主に4つのエリアで区切られている。
1545年の頃から既にイタリアでは植物の研究がされていたんですね。
園の敷地面積を聞いても感覚的にどのくらいの広さなのか、
イメージがつきませんでしたが、
実際に園内を歩くと奥に広がって
「あら、まだあるの?あれこっちも?」というような。
【最古の植物園内へ】
中心街から歩いていくと、ひっそりと静かな場所に植物園があります。
見落としてしまいそうな入口。
ここでいいのよね?と思いながら、受付らしき近代的な建物へと行く私。
ここでいきなりではありますが、皆様へお伝えさせていただきますね。
【入園時の注意】
パドヴァカードは植物園では使えません。別途入園料が必要になります。
入園料 5€ (2016年9月現在)
「え!パドヴァカード使えないの?!」と少々びっくり。なぜ~?
と言ったところで仕方ないので5€お支払い(苦笑)
こういう散策のための、街のお得カードには大概の名所が見学範囲にあるので
植物園もてっきり入っているのかと思っていたのでした。

Orto Botanico
入園してすぐ目の前に植木鉢がずらり。
左に植木鉢が広がり。
そして右側にも植木鉢。
この時点で、
「植物園って、まさか植木鉢だけなんじゃ。。?」
「もしや、この小さなエリアだけ?!」
そんな一抹の不安がよぎりましたが、それは、この後であっさり解消(笑)

Orto Botanico
道なりに歩いていくと、
あらっ!これは『ほおずき』じゃないの?!
異国で日本でおなじみの植物が見られるなんて嬉しい!
そうえいば、
ジェノヴァの街中でもほおずきが植木鉢で売られてたっけ。
なんだか嬉しかったなぁ♪

Orto Botanico
道なりに進んでいくと、今度は竹林!
かぐや姫~♪
個人的には、イタリアで竹林見るのは違和感が(笑)

Orto Botanico
竹林の次は、スギ林。
日本のものが結構あるのね~!

Orto Botanico
『Giappone』と書かれていると、ココロ高まりますね(笑)

Orto Botanico
次第に森林浴している気分になってきました。
ああ、気持ちいい。。。

Orto Botanico

Orto Botanico
【植物園では様々な試みが】
この植物園で植えられている最古の植物は何だと思いますか?
1585年に植えられたヤシの木なんですって!
そんな昔にイタリアで植えられたの?!
このヤシの木は、今では『ゲーテのヤシ』と呼ばれているとか。
1786年にゲーテが植物園を訪れ、
ヤシの木から独自の自然観を得たという云われがあるそうです。
他には、
・ヨーロッパで最初にひまわりの花を咲かせることに成功した
・イタリアで初めてジャガイモの栽培を行った
思っていた以上に、園内は沢山の植物でいっぱい。
あちらにも、こちらにも道があり、この緑のテーマパークに癒されますね。

Orto Botanico

Orto Botanico
園内には水槽があり、
その中にはいくつもの異なる植物たちが顔を出していました。
暑い頃には涼しげに見えそう。

Orto Botanico

Orto Botanico

Orto Botanico
植物園見学は、すぐに見終わるかも?と思っていたけれど。
いやいやどうして、結構広いですね。
緑、ガーデニングが好きな人には、いいスポットですね。
私は今まで(2017年3月現在)イタリア国内34か所訪ねてますが、
植物園はそういえば初めて。
さて、植物園内のもう一つのエリアにも行きました。
こちらは近代的な建物の温室。
下写真の教会の手前に見える白い建物(温室)に温暖植物がありました。
この静かな場所に、水の音が響き
しばし時を忘れてベンチに座っていました。
あまりに気持ち良くて、根が生えそうでしたよ(笑)

Orto Botanico

Orto Botanico
【植物園、見学時期は?】
おすすめの見学時期としては、
植物なのでやはり緑が美しい春、夏の頃がおすすめです。
秋の終わりから冬の時期は
緑も花もなくて、寂しいかもしれません。
日本からわざわざ訪ねたのに、「何も見れなかった」は残念ですものね。
せっかくですから、緑溢れる頃にお出掛けされるといいですね。
マイナスイオンたっぷり浴びていただいて!
私はここで旅の疲れも取れて、かなりリフレッシュされましたよ。
パドヴァへまだ行かれたことがない方へ。
街中につきましては下記の記事をご参照いただければ!
パドヴァの街そぞろ歩き、ラジョーネ宮を探し求めて。
Orto Botanico
公式サイト(伊語、英語) http://www.ortobotanicopd.it/