
【理由はなくてもイタリアが好き♡】
ご訪問ありがとうございます、イタリア旅ライターのEtsukoです。
ここでは、ちょっと珍しい、穴場なイタリア観光スポットをご紹介しています。
旅のご参考になりましたら嬉しいです。
*記事内の文章と写真の転用を禁じます。
サトゥルニア温泉近くの美しい村「モンテメラーノ」

Montemerano
天然温泉として日本でもよく知られる、トスカーナ州のサトウルニア温泉。
24時間お湯が湧き、濁流のように流れる無料の天然温泉です。
温泉地からは、車で5分少々。
丘の上に造られた城壁の村「モンテメラーノ(Montemerano)」に到着します。
モンテメラーノは、2001年に誕生した「イタリア美しい村」に登録されている村です。

モンテメラーノの村
写真は、城壁前です。

モンテメラーノの村
村の人口は約500人ほど。
歴史的には古く、村の中には「1118年に建てられた」と記載されたプレートがあり、
900年以上存在し続けている歴史深い村なのです。
村の中への門をくぐっていきます。

城壁の中へ
いざ中へ。

村の散策
更に広場へ向かうトンネルをくぐっていきます。
石畳と、石造りの重厚感ある中世の町並み。
小道がいくつもあり迷路のようですが、歩いていると同じ道や広場に出るのでご安心を!

村の中のトンネル
背の低い出入口ドア。
長い年月を経て、今も在り続けている存在感。

中世時代の姿
広場は猫達の集いの場?

村の広場にて
たまたまだったのかもしれませんが、
広場のあちこちにこの日は猫がいました。
随分険しいお顔で立ったままの猫。

何やら厳しい顔の猫
一方で、愛らしい顔でこじんまりとたたずむ猫も。

じっとたたずむ猫

広場の隅に
この広場だけで4、5匹見かけたと思います。
また遠くに一匹!

Storico caratteristico
村の歴史に触れる散策

Montemerano
モンテメラーノは、
元々はアブランデスキ家(la famiglia Aldobrandeschi )によって13世紀に造られ、
14世紀に所有はボスキ家(la famiglia dei Baschi)へ移り、
15世紀にはシエナ共和国へ所有が移ったのでした。

村の散策
トスカーナといえば、中世時代は二大勢力。
シエナ共和国とフィレンツェ共和国が、激しく領土争いを繰り広げていました。
シエナとフィレンツェの争いは、フィレンツェの勝利となり時代はトスカーナ公国へ
と移り変わります。
モンテメラーノもトスカーナ公国の一部となったのでした。

搾油所の一つ
いくつもある路地を歩いていると、大きな石臼?
現在はエノテカ、リストランテと看板に書かれていますが、
かつては、搾油場だったそうです。
村に搾油場は二カ所あったそのうちの一つなのだと。
ちなみに、搾油場はイタリア語でフラントイオ(frantoio)です。
そういえば、イタリアのオリーブにフラントイオ品種がありますね。

村の中で
散策中に見つけた家の看板。
1188年に建てられたと記載されています。当時はサン・ロレンツォ教区の修道院だったのですね。

村の散策
上の写真はフォルノ広場( Piazza del Forno )。
広場といっても、とても小さくて。
向かい側はすぐ家なので、広場というより家と家の中庭のような感じ。
イタリア語でフォルノ(forno)は、釜、オーブンの意味。
モンテメラーノには昔、パン屋が二軒あったそうです。
広場はパン屋にちなんでつけられた名前なのだそう。
アパートの出入口、ドアノブは?

アパート出入口
学生さんでしょうか。
アパートに入っていかれて、ドアを見ると…。
ドアノブがキツネ?!
ちょっと怖い顔してる。

ドアノブ
イタリアは過疎化で村がゴーストタウンになってしまい、
人が住まなくなった村もあります。
そういった意味でも、現代に「在り続ける」ということは簡単なことのようでそうではない。
例えば、北部イタリアは陸続きであることから、
諸外国勢から攻め入れられ、徹底的に破壊され焼き払われ、そのままの姿で在り続けている村は
一体どのくらいあるのか?と聞いたことがあります。
小さいながらもモンテメラーノの村は、
城壁で守り続け、かつての姿のままに見られるのは貴重なこと。

小道
サン・ジョルジョ教会

Chiesa
南門にあるサンジョルジョ教会( Chiesa di San Giorgio )。
教会の写真はうっかり取り忘れてしまったようで、
なぜか説明書きだけを撮影していました。
ジョルジョはこの村の守護聖人。教会は14世紀に建設され、
村で一番古い城壁にピタリと添えるように建てられています。
トスカーナの名産品をお土産に

食料品店
村の食料品店で、お土産を買いたい方におすすめです。
ワインはもちろん、乾燥パスタ、ジャム、オリーブオイル等、じっくりお店でご覧下さい。
物販販売だけでなく、食事もできるようです。
この日、我々はサトウルニアの村でディナーだったので、何も飲まず帰ったのですが、
アペリティーヴォもしているようでした。

お店の前で
モンテメラーノの基本情報
トスカーナ州グローセット県、サトウルニア温泉から車で約5分。
公共機関での移動は難しいので、主にレンタカー、ハイヤーを手配しての移動となります。
村の位置等、情報はHPをご参考ください。
モンテメラーノのFacebook HP:https://www.facebook.com/promontemerano/
HP(イタリア語):https://borghipiubelliditalia.it/borgo/montemerano/
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